海外で資産運用をする場合、オフショア法人を開設するのか、それとも、オフショア信託を開設するのか、どちらの方が良いのでしょうか。
この質問の正解は、委託者(お申込のお客様)の実情によって異なります。
もしお客様が純粋に海外で本格的な事業を行う法人を設立したいと考えているのであれば、もちろん海外に法人を設立するのが現実的です。その場合は、海外に法人を設立することになります。
しかし、海外法人を設立するお客様が増えてきているのですが、海外資産を保有するためだけであれば、オフショア信託を設立した方が費用対効果が高いと言えます。
その理由は以下の通りです。
- シンプルなオフショア信託であれば、お客様がわざわざその国に行って登記をしたり、様々な申請手続きをしたりする必要がなく、数分で設定し、後から解約することもできるため、比較的迅速かつ容易に設定することができます。
- オフショア法人設立に伴う年間費用、秘書費、監査役報酬などの雑多な経費が多く、継続的な収益がないと会計処理できなくなる可能性があります。
- オフショア法人を設立する多くの人が直面する大きな課題の一つに、銀行口座の開設と維持があります。 これに対して、一般的な信託の受託者は顧客口座を代行できる口座を保有しているので、頻繁に取引を行わない限り、費用対効果が高くなる可能性があります。
- 特にオフショア法人の相続は、お子様やお孫様が法人の存在や運営を知らないこともあり、簡単ではありません。しかしオフショア信託であれば、委託者の希望に沿った受益者の権利を常に実行してくれる専門家がいますので、お子様やお孫様のためには良い選択と言えるのではないでしょうか。